IT JOURNAL トップハードウェア富士通、最大23.2ペタフロップスの理論演算性能が可能なスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を販売

ハードウェア

2011年11月8日 23:55

スーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を販売開始 23.2PFLOPSの世界最高レベルの性能を実現するスーパーコンピュータをグローバルに提供  当社は、最大23.2ペタフロップス(PFLOPS)((注1))の [...]

富士通、最大23.2ペタフロップスの理論演算性能が可能なスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を販売

スーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を販売開始

23.2PFLOPSの世界最高レベルの性能を実現するスーパーコンピュータをグローバルに提供

 当社は、最大23.2ペタフロップス(PFLOPS)((注1))の理論演算性能を実現可能なスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10 (プライムエイチピーシー エフエックステン)」を本日より、グローバルに販売を開始します。

 本製品は、本年6月に世界一の性能((注2))を達成したスーパーコンピュータ「京」((注3))に適用した当社スパコン技術をさらに向上させ、高性能、高拡張性、高信頼性をあわせもち、かつ省電力性に優れたスーパーコンピュータです。プロセッサからミドルウェアまで、当社で開発しており、高い信頼性と運用性を備え、またお客様の要望にあわせて1ラック、2.5TFLOPSから、1,024ラック、23.2PFLOPSまでの超高速、かつ高いスケーラビリティを実現します。

 本製品を活用することで、新薬の開発や防災、減災などの安心安全社会の実現、新素材の開発やものづくりにおける試作レスの実現など、社会的課題の解決や最先端研究の推進、企業競争力の強化につなげることが可能となります。

 当社は、高性能、高品質な本製品をグローバルに提供し、世界中のお客様の学術研究や製品開発の促進に貢献してまいります。

[関連リンク] PRIMEHPC FX10 紹介サイト
 http://jp.fujitsu.com/solutions/hpc/products/primehpc/

 昨今、コンピュータを活用したシミュレーションは、大学や研究機関における基礎研究から企業の製品開発まで幅広い層で活用されており、さらに今後は、創薬や医療研究、地震や気象現象の解析、新エネルギー開発など、社会的課題の解決に向けた活用も期待されています。そのため、コンピュータシミュレーションを実現するためのプラットフォームであるスーパーコンピュータは高性能化、大規模化の一途をたどっており、特に、ハイエンドのスーパーコンピュータにはPFLOPSクラスの性能が求められています。

 当社は、このような要求に応える、最大23.2PFLOPSの世界最高レベルの性能を実現するスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を開発し、グローバルに提供を開始します。

 「PRIMEHPC FX10」は、超大規模スーパーコンピューティングを実現するマルチラックモデルと、設置性を向上させ、導入を容易にしたシングルラックモデルとの2モデルを提供します。

 また、本製品は文部科学省が推進し、理化学研究所と当社が開発を進めているスーパーコンピュータ「京」とのソフトウェア互換性があり、「京」の利用に向けたプログラム開発にも最適です。

 当社は、ICTによって人々がより豊かに安心して暮らせる社会「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティ」の実現を目指しており、今後もスーパーコンピュータの継続的な開発を通じ、社会とお客様の豊かな未来のために貢献してまいります。

本製品の特長

世界最高レベルとなる最大23.2PFLOPSの超高速、超大規模な計算環境の実現 
 最大98,304ノード、1,024ラックの構成により、23.2PFLOPSの理論演算性能と、6PBメモリの超高速、超大規模な計算環境を実現します。

高性能、省電力を両立したプロセッサ「SPARC64? IXfx」を搭載 
 「京」に使用したプロセッサ「SPARC64? VIIIfx」をベースに、大幅に性能を向上させた「SPARC64? IXfx」を新たに開発し、「PRIMEHPC FX10」に搭載しています。1プロセッサに16コアを集積し、電力あたりの性能を追求したプロセッサ「SPARC64? IXfx」の単体性能は、236.5GFLOPS、電力あたり性能は2GFLOPS/Wを超え、世界最高レベルの優れた値を達成しています。

超並列アプリケーションの高い実行性能の実現 
 「PRIMEHPC FX10」では、さまざまなHPC向けの拡張を施しており、高いメモリ転送性能や、10本のリンクを備えた、リンクあたり5GB/s2(双方向)の高性能でスケーラブルな「Tofu(トーフ)」インターコネクト、さらに当社独自のHPCミドルウェア「Technical Computing Suite」(テクニカル・コンピューティング・スイート)のコンパイラ、ライブラリなどにより、超並列アプリケーションでの高い実行性能を実現します。

 また、当社独自技術である「VISIMPACT(ビスインパクト)」により、MPI並列((注4))にスレッド並列((注5))を組み合わせるハイブリッド並列への移行が自動化でき、スケーラビリティの向上が図れます。

大規模システムでの高い信頼性と運用性の実現 
 メインフレームと同等のRAS機能を搭載したプロセッサや、柔軟性の高い6次元メッシュ/トーラス・アーキテクチャーを採用した「Tofu」インターコネクトなどにより、高い信頼性、可用性を実現しています。

 また、自社開発HPCミドルウェア「Technical Computing Suite」のシステム管理やジョブ運用管理機能、10万ノード規模で共有可能な高性能分散ファイルシステム「FEFS」などにより、大規模システムにおける高い運用性を提供します。

本製品の主な仕様

1.ハードウェア
 ※ 関連資料参照

2.ソフトウェア
 ※ 関連資料参照 

販売価格および出荷開始時期
 販売価格:約5,000万円より(シングルラックモデル) 
 出荷開始時期:2012年1月より(シングルラックモデル) 

販売目標
 今後3年間で、50システム

商標について
 SPARC64商標は、SPARC International, Inc. の米国およびその他の国における商標であり、ライセンスを受けて使用しています。 
 その他の記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。 

以上

注釈

(注1)ペタフロップス: 
 Peta floating-point operations per second. Petaは千兆(10の15乗)のことで、毎秒1千兆回の浮動小数点演算数を表す。FX10は最大23,200兆回(2京3,200兆回)の浮動小数点演算数が可能。 

(注2)世界一の性能: 
 2011年6月20日に発表された、第37回TOP500リストにおいて、8.162PFLOPSの性能を達成。 

(注3)「京」: 
 理化学研究所が2010年7月に決定した「次世代スーパーコンピュータ」の愛称。 

(注4)MPI並列: 
 MPI(Message Passing Interface)と呼ばれるライブラリを用いて、プログラムを複数のプロセスで並列処理する手法。ノード内、ノード間のいずれの並列処理にも適用可能。 

(注5)スレッド並列: 
 プログラムを複数スレッドで並列処理する手法。ノード内の並列処理に利用され、コンパイラの自動並列化機能により対応することも可能。

関連リンク
 PRIMEHPC FX10 紹介サイト 
  http://jp.fujitsu.com/solutions/hpc/products/primehpc/

お問い合わせ先
 富士通コンタクトライン
  0120-933-200
 受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く) 

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